「スタッフが動かない」と思ったら読んでほしいこと
スタッフが自発的に動かない、自分の頭で考えない…というお悩み。
ネイルサロンだけではなく、様々な業種業界で聞こえてきます。どこでもあるあるです。
スタッフではありませんが、何を隠そう、うちの娘(中1)もそうです。
「学校のカバンここに置いとくと邪魔だから部屋に持って行って」と言うと、ほかにも手提げなどのバッグが置いてあっても、学校カバンだけを部屋に持って行く。
「いや、他のカバンも持って行ってよ」
「だって、学校のカバン持って行けって言ったじゃん。」
いやそれ、言わなくてもわかるよね…と言いたくなりますが、本人は「お母さんの言う通りにした」と言ってきます。ムキ―!
こんなことでは社会に出ても使えない人になってしまうのでは…
と頭が痛いこの頃でしたが、先日、まさかの光景に出くわしました。
学校の宿題で、グループで発表をしなければならず、その打ち合わせをクラスメイト達とLINEのビデオチャットで行っていたのですが…
「もう話の結論出たんだから、あとは全員で話し合うより前半部分の担当ごとに話した方が効率イイじゃん。2人ずつに分かれてコチャ(個別チャットという意味らしい)にしようよ!」
……あなたが、自ら、効率のことを…????
ウソでしょ??
耳を疑いました。
そしてそれは、私が
「お風呂を洗ってお湯ためてる間に宿題したほうが効率いいじゃん!
先にお風呂やりなさいよ!」※お風呂洗いは娘の仕事です
と日々言っている口調とそっくりだったのです…。
この件で、深く反省しました。
娘は、自分で考えればそれなりに動くこともできたに違いない。
しかし、私が口うるさくあれこれ言うことで、とりあえず言う通りにしておけばいいやとばかりに自ら考えない、行動しないことが身についてしまっていたのだと思います。
そういえば昔聞いたことがありました。
人はルールや、恐怖でも動く。
しかし、ルールや恐怖だけを与えられると、自ら考えなくなると。
わかっていたつもりでも、自分の娘にすらぜんぜん活かされていことにがっくりきつつ…
しかし、そんな娘でも、任せられて自由に発言できる輪の中では、自分で考えて意見を言うことができるのだなあと考えると、ひとすじの希望の光が見えました。
オーナー様から見ると、スタッフの行動や発想が物足りないのは当たり前です。(もし、オーナー様と同じ能力があればとっくに独立して自分でサロンをなさっていると思います。)
いろいろ気になることも多いかと思いますが、ぐっとこらえて、思い切って任せてみてはいかがでしょうか。
気になることがあるなら、お題を与えて、どうすれば良いか皆で考えて案を出してもらう。
もちろん、何も出てこないこともあるでしょう。
そこで私は、「意見が何もないなんてありえないだろう!」とガミガミ言っていたわけなのですが、そこで追い詰めると余計萎縮して何も出てこなくなります。
「わからない」「ないったらない!」「何も考え付かない!」と娘が言い張っていたのも、私が追い詰めるような言い方をしていたからですよね…はー。
どんな案でもいいからひとり1つは出してもらう、出てきた案を頭から否定しないで尊重する等、そんな繰り返しで少しずつ自分で考える力が引き出されると、今はわかります。
そして…育成は1日にしてならず。オトナなんだから1度言ったらわかってくれよ…と思いますが、オトナでも100回言っても伝わらない(行動が変わらない)こともあります。
以前、「あの人が3回言っても分かってくれません」と上司に愚痴をこぼしたところ
「3回…? 僕ね、同じことを100回は言ってますよ。
3回って、言ったうちに入りませんよ。」
と言われ、ガーンとなったことがあります。30~40代でもそうなのです。
※ちなみに、この頃は子供がまだ赤ちゃんだったので、3回くらい言ってもダメなことが実感としてわかっていませんでした。確かに3回じゃダメですよね…。
しかし、101回目に伝わることもあるのです。私自身、10年以上聞かされていたトップの話を、ある日突然「そういうことだったのか!」とわかったことがあります。いつ伝わるかは、受け手の成長度や経験によって様々です。
大切なことなら飽きずに言い続ける。あきらめず、長期戦で。いつかは伝わる!本当はできるはず!と信じ続けることができるかがリーダー・オーナーの力量であると思います。
一緒に頑張りましょう!(望月啓子)
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